いや〜キツいっす、、、『良性発作性頭位めまい症』というやつ。
簡単に言うと、突如目まいと吐き気がして、それが1週間くらい続きます。
でも疾病ではありません。発熱もありませんし他人への感染もしません。
(この画像見てると気持ち悪くなってきた・・・。画像はPixabayより)
ただ目まいと吐き気がするだけです。
でも、それだけで充分につらいです。
症状がひどいと目まいのせいで立って歩くことが出来ず、吐き気が常に居合わせ、胃にものが無くとも嘔吐を繰り返します。
食事もろくに摂れません。
勘弁してくれ!!
この症状は何かの事故がきっかけで起こったとか、生まれつきのものとかではなく、30代も半ばとなったある日、突然に発現しました。
ここにそのときのことをまとめてみました。
初めて起こったときのこと
朝、目が覚める。
どうも視界がグルグルしている。
寝不足かな、気持ちが悪いが今日も仕事だ起きなきゃ・・・と、ベッドを降りて立ち上がり、一歩踏み出すと、
おや?
ドスン!!
左側に引っ張られるようにして倒れ込みました。
おかしいなぁ・・・。
そう思いながら上体を起こしてみると、やっぱり左側に引っ張られるような感覚が。
なんか変だな、というかすごく変だな。
未だまどろんでいる脳みそがハッキリしてくるまでじっと待ってみますが、どうもおかしい。
まどろんでいるのではなく、ずっと頭がフラフラとしている。
なるほど、目まいがしているんだな。
それに胸焼けのような気持ち悪さもある。
何かこの感じ、覚えがあるような・・・そうだ、二日酔いだ!
二日酔い?
いやいや、ゆうべは飲んでないぞ。
寝不足かな・・・仕方ない、今日は午後から出社しよう。
しばらく休めば治るだろう。
一旦そう結論付け、職場に連絡を入れて再び寝床へと戻ります。
しかし時間が経てどもこの気持ちの悪さは一層ひどくなるばかり。
しばらく横になっている程度ではまったく改善の兆しは感じられませんでした。
目を開けば視界がグルグル、目を閉じても頭がグルグル。
そのせいで胃の不快感も強く、とても食事など摂れる気分にはなれません。
幸いにしてその日は急ぎの仕事も無かったので、一日休日とすることに。
まあ少しは休めってことか・・・と思いながらも、この気味の悪い症状に仕事とは違う強いストレスを感じたのでした。
翌日。
睡眠自体は平常通りに取れたので、目覚めた瞬間は多少の希望を持っていましたが・・・むしろ前日よりもひどくなっている感じでした。
何より胃の不快感をなんとか解消したくて、胃薬を飲んでみました。
しかしながら効き目はなく、30分もしないうちに嘔吐が始まって全て吐き出す始末。
これがいけなかったのかは分かりませんが、午前中はずっとトイレに篭って嘔吐を繰り返して(出るものが無いので胃酸ばかりですが)いました。
当然仕事に行けるはずもなく、連日の欠勤。
アポのキャンセルで各所に電話を入れましたが、喋っていると吐き気がするので辛かったです。
結局この日も、食事を摂らずに寝込んでいました。
この調子だと翌日も良くはならないだろうな、と考えながら、ふと何か、もしかすると重大な病気なのではないかという漠然とした恐怖がわき上がってきます。
私の父はくも膜下出血を患ったことがあり、もしそういう体質が遺伝するものだとしたら・・・。
そんな思いが頭をよぎり、翌日は病院へ行くことに決めました。
3日目。
少し改善したような心持ちで、起きてみると何とか歩くことは出来そうです。
しかし仕事をするのには程遠い体調で、3日連続の欠勤。気が重い。
朝のうちに近所の内科に行き、受診すると頭部CTと血液検査を促されたので、お願いしました。
丸2日何も食べていないので点滴を3パック受け・・・結構お金がかかりましたね。(笑)
CTの写真では脳に異常らしきものは見当たらず。
まずは一安心。
しかし鼻や耳にも特段の異常は無いとのことで、原因不明だと言われました。
疲労でしょう、と結論付けられましたが・・・暗に精神的なものじゃないかと言いたげな感じでした。
・・・それはそれで怖いぞ。
この日は嘔吐することもなく、少しずつ動くこともこなして翌日は必ず仕事に行くと決意。
4日目。
昨日よりも更に少し良くなり、辛いですがもはや仕事に穴は空けられないと気力で出社。
溜まっていた業務を消化するために身体に鞭打つ気持ちで取り組んでいると、不思議と症状も和らいでいく気がしました。体調が悪くても、仕事している間は元気なことってよくありますよね。
食事も、うどん程度ならなんとか口にすることが出来ました。
5日目。
まだ依然として症状は残り、特に起きたときが一番辛いことが分かってきました。
この日は血液検査の結果が出たので再度内科に話を聞きに行くと、こちらも特に関連性があるような異常は無し。
なぜか尿酸値が異様に高かった。
6日目以降。
胃の不快感はほぼ無くなり、日を追うごとに目まいの症状も軽くなっていきます。
その後、完全に快復したと感じたのは発症から8〜9日後のこと。
もうこんな思いは二度としたくないものだ、と強く思いつつ、まずは尿酸値を下げるためにより一層心身の健康に注意するのでした・・・。
その後
結局、この目まいの症状の原因は何であるか分からないままだったのですが、思い起こせばこのときから半年くらい前に、軽く似たような症状が2日間ほど出たことがありました。
このときは夏だったので軽い熱中症になったかな、と思っていたのです。
それと勝手に関連づけて、やはり言われた通り疲労が原因だろうと自分で納得していました。
しかし・・・。
結果的にこの厄介な目まいは、こののちにも半年から1年に1度の頻度で、定期的に私を悩ませる事になったのです。
同じように目が覚めたときに起こる、というのが多かったのですが、一度は親戚で集まって食事をしている最中に突然、プツン、という感じで起こることもありました。
あの症状が、本当に嫌ですね。
きっかけは健康診断
もう、この症状とは一生付き合っていくしかないのか・・・。
そう憂鬱な思いを抱えながら過ごしていた頃。
ちょうど毎年受ける健康診断のシーズンだったので、この事を担当の先生に話してみました。
すると先生が言うには、
『それは"良性発作性頭位めまい症"ではないですか?改善するための体操のようなものがあって、それをすれば治ることもありますよ!一度耳鼻科に行ってみてはどうでしょう?』
とアドバイスをいただきました。
なんと!目まいって耳鼻科で診療するものなんですね。この時初めて知りました。
なお、意識と行動が功を奏したのかは不明ですが、尿酸値は健常な範囲に収まっていました。良かった!
早速帰ってこの症状名をGoogle先生に聞いてみると、コレコレ!コレだよ!!という内容でした。
恐らく間違いないのではないかと思います。
それにしても、『三半規管の中に耳石が入り込む』という、あまり大したこと無さそうな、そしてちょっとしたきっかけで起こりそうな事が、こんなひどい体調不良を引き起こすとは。
人体の運用バランスって奇跡。
さて、これが分かってすぐに耳鼻科へ行ったかというとそうではなく、症状が出たときに行けばいいかな〜なんて思っていた矢先にまた発症。
早速最寄りの耳鼻科に電話してみると、
『目まいの診察には1時間くらいかかるんです。今は新型コロナウイルスの感染対策として診療時間の短縮をしているのでちょっと・・・。』
と、要するに断られてしまいました。
いい加減にしろよ新型コロナウイルス。
この目まいが命に関わるわけではない(と思う)ので、まあそう言われるのもやむを得ないかな・・・と、目まいと吐き気に耐えているところです。
症状など
あくまで私の場合は、ですが。
目まいがする。視界がグルグルする感じで、焦点を合わせるのが辛い。真っ直ぐ歩けない。
私は低血圧のせいか立ちくらみすることもよくあるのですが、それとは全く違います。
立ちくらみは目の前が青くなって、座り込めばすぐに不快感は治まりますが、この目まいはずっと続きます。
吐き気がする。
この目まい、胃の不快感も引き起こすのが最悪。まあ大抵目まいと吐き気はセットなんでしょうけど。
嘔吐はするし食事は摂れないしで、体力の低下を招いて余計に体調が悪くなっていきます。
自分の感覚では、二日酔いのひどいのとか、乗り物酔いのひどいのに似ていますね。
発症からの経過パターン
一度発症すると、1〜2日目をピークに段々と症状が治まりながら1週間〜10日で全快、というのが私のパターン。
1日の中では起床時に最も症状が重く、時間が経つにつれ軽くなっていくのが一般的にいわれる特徴だそうですが、その通りだと感じます。
なので症状がひどくなければ、朝ご飯は食べられなくても晩ご飯なら何とか食べられます。
原因は?
原因として長時間同じ姿勢でいる、デスクワークの人などによく見られる症状らしいのですが、確かにこれはありそうです。
私の場合はデスクワークではないのですが、発症するときは予定のない休日など、家でPCやスマホを長時間見るなどしていた後になっているように思います。
特に座ってスマホを見るときの姿勢、これが良くない気がしますね。
首をカクッと折ってスマホを覗くあの姿勢です。そして横向きに寝ながらスマホを見るなどして長時間過ごすのも。
初めてのときは何の前触れもなく突然起こったので、きっと誰にでも発症する可能性はあるのでしょう。
ひどい目まいのときは、まず耳鼻科を受診しましょう。
それにしても症名が長過ぎます。
しかも良性?
どこがだよ!!!(そういう意味じゃないのは承知しています)
なお頭を動かして目まいを解消する方法がありますが、お医者さんの指導の下で行いましょう。
私も試してみましたが、要領が悪いのか何の効果も示しませんでした。
SNSなどで検索してみると、この症状に悩まされている方は多いようですね・・・。
歳を重ねるごとに重みの増す時間を、このひどい不快感に覆われて1週間ほども過ごすという事実!
二重の意味で溜息しか出ません。
皆様も何に気をつけてということではないんですけれども、くれぐれもお気をつけて。
症状に悩まされている方は、お大事に。