釣りで一息。

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ラッキークラフト・LC1.5のTO(大森貴洋プロ)カラーをコンプリート!


こんにちは、訪問ありがとうございます。

 

最近はバス釣りに行くとクランクベイトを投げることに楽しみを見出しています。

カバーにカコン!と当てて浮かせたときにドン!とか、倒木の上っ面を通してここで出そうだな・・・というところで下からガバッ!と開く口が見えたりとか。楽しいですよね。

まあそんなに釣れてないんですけど。

 

今回はクランクベイト界、いやバスルアー界の超有名ルアー、ラッキークラフトUSAのLCシリーズについて・・・いや、その中の特定のカラーについてのことです。

 

 

ラッキークラフト LC(RTO)1.5

釣れるシャロークランクの代表格、ラッキークラフトUSA社のLC1.5。

最早説明するまでもない気がしますが、このLCは当初、RC(”神様”リック・クラン氏のイニシャル)という名前で世に出ています。

瞬く間にスクエアビルクランクのスタンダードとしての地位を確立し、その後はRTO(Respect Takahiro Omori)→LC(Lucky Craft)と名を変えて、仕様も少し変わり今に至ります。

最初にRCの名で世に出てから20年くらい経つのでしょうか。

 

TOシグニチャーカラー

使いやすく、よく釣れるLCシリーズ。

このLCには、たくさんのカラーがラインナップされています。

ラッキークラフトUSAのサイトを覗いてみると、その数なんと115これは多い!

 

そんな豊富なカラーバリエーションの中に、現在MLFで活躍するレジェンドツアープロ・大森貴洋選手のシグニチャーカラーがラインナップされています。

全てカラー名の頭にTO(=Takahiro Omori)と付いているので、パッケージ裏のカラー表記を見るとすぐに判別できます。

 

そして私は、いつの間にやらこのTOカラーをコンプリートしていたんですね。

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全9種・・・で間違いないと思いますが、一通り紹介していきたいと思います。

 

TOクロー

まず最初に紹介するのは勿論!最も有名なカラーであろう、『TOクロー』

LCといえばこのカラーでしょ、という人も多いでしょう。

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ラッキークラフトのクランクベイト(リップレス含む)では、TOチャートと並びその多くにラインナップされているカラーです。

 

このTOクロー、現行のTDバイブレーション・スティーズカスタムにも同じ名前のカラーがありますが、ラッキークラフトのTOクローとは少し書き入れの感じが異なっています。

 

 

更に、無印TDバイブレーションには『リバースクロー』という名前のカラーがあり、こちらはスティーズカスタムのTOクローと一体どこが違うのやら全く判別がつきません。

よ〜く見るとラメの有無???

 

とまあ余談は置いておいて、このTOクローの原型はニシネルアーワークスの代表、西根氏がデザインしたものであることは有名ですね。

超一流のトーナメンターと超一流のルアービルダーの邂逅、こういうのはワクワクします!

 

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背中は濃い赤。

魚でいう目の位置に何も無い代わりに、ザリガニでいう目の位置にドットがあります。

 

さて突然ですが、ここで同色のRTO1.5DD(ダイバーモデル)に登場してもらいます。

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側面は鮮やかな赤にクローの絵。

 

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LCとRTOの見分け方は、この頭にある大森プロの名入れ。

 

なぜ1.5DDを登場させたかというと、お腹の色がこのように違っていたので。

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LC1.5の方は、おそらく色褪せで黄色っぽくなってしまっています。

DDの赤に近いオレンジが本来の色・・・のハズ。

 

実際に使ってみると、この濃い赤〜鮮やかな赤〜オレンジの配色がLC1.5の見せる絶妙なウォブンロールのバランスによって、上から見るとピンク色っぽく見えるんですよね。

ここに何かミソがあるのかな〜なんて勝手に思ってます。

 

赤いカラーのルアーは春の定番という地位を築いています。

個人的には赤というのはルアーとして使う場合、目立つのか地味なのか、自然なのか不自然なのか、その辺がよく理解出来ていなくてあまり積極的に選ぶ色ではありません。

ただ、このTOクローは『赤い色』と言うより『ザリガニ色』と捉えていて、マッディシャローならひとまずコレを投げたいな、という感じでよく使っています。釣れますよね〜。

”赤いルアーって釣れる気がしないしなんか苦手なんだよな〜”という方には是非LC1.5のTOクローを使ってみて、とオススメしたいです。

 

TOグリーンクロー

TOクローが断トツで有名ですが、それ以外にも『TO★★クロー』という名のクロー系カラーがいくつか存在します。

こちらは『TOグリーンクロー』

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現行のTOカラーで唯一の透けるカラーです。

ボディに描かれているのはTOクローと同じもの。

こちらは(魚の位置の)目があります。

 

ベースはワームカラーで言うグリーンパンプキンと言った感じの色合い。

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リップの先がオレンジに着色されています。

ここにハサミが描いてあるクランクベイトを時々見かけますね。あれと同じ意図なのでしょうか。

 

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お腹はオレンジ。ザリガニの脚を模したような点描があります。

このザリガニは食べたら柔らかくて美味しそうな気がしますね。だから釣れるんじゃないかと思います(まだ使ってない)。

 

TOモスグリーンクロー

続いては白地のボディにTOグリーンクローを載せたようなカラー、『TOモスグリーンクロー』

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背中は黒。

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TOグリーンクローと同じく、お腹はオレンジで、リップの先がオレンジに着色されています。

TOグリーンクローよりハッキリとルアーを見せたいときに使う?

 

また余談ですが、このボディに描かれた西根氏デザインのクロー柄はTOモデル専用かと思いきや、『ライブブラウンクロー』というカラーにも描かれています。

 

TOウォーターメロンクロー(※廃盤?)

クロー系4つ目は『TOウォーターメロンクロー』

なんですが・・・。

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LCの前のモデルであるRTOにラインナップされていたカラーで、LCに移行すると同時に恐らく廃盤となっています。現在は公式サイトでは見当たりません。

 

パッと見ではTOグリーンクローとよく似ているカラーですが、ところどころ違いが。

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TOグリーンクローがグリーンパンプキンっぽいのに対して、こちらは名前の通りウォーターメロン。

ワームでもウォーターメロンとグリーンパンプキンって似ていながらなんか使いどころが違いますよね。

 

リップは先までクリア。

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TOクローと同じ位置にドットでのザリガニ目。

 

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ここがポイント、お腹のオレンジがニンジン並みの鮮やかさを放っています。

このナチュラルとド派手のコントラストが好きでよく使うんですが、未だにこれで釣れていません。

失くしたり壊したりするともう手に入らないかもしれないので、大事に使わないと・・・。

 

TOチャート

TOクローに並ぶ定番カラー、『TOチャート』

少し下に貼っている動画の大森選手曰く、”チャートリュース、オレンジベリー、ブラックバック”。

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ハイまさにその通り。

 

シンプルな構成ながら、巻くとその明滅効果には驚かされます。鮮やかな黄色と、くっきり入った黒のコントラストで、上から見ると音が出ていそうなくらいチカチカします。

 

ちなみにLC1.5には、2020年MLFサミットカップを制した大森選手の写真が掲載されているパッケージのものがありまして。

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ナンバーワンポーズを決める大森選手が脇に立て掛けている2本のタックル、よ〜く見るといずれもLC1.5のTOチャートが結ばれています。

 

優勝を報告する当時の動画でも、しっかり登場。


www.youtube.com

 

大森選手の試合でのタックル紹介、『タトゥーラエリート7ft・MHコンポジット、ジリオンSVTW9.1、サンラインシューター16lb、がまかつトレブルRB』は最早テンプレ。

 

 

このタックルに大抵LC1.5かジャックハンマーが結ばれていますね。

ジリオン9.1は旧型になってしまったので、これもシグニチャーモデルとして『ジリオンTO』で限定生産してくれたらいいのにな〜なんて思ったり。

以上またまた余談でした。

 

ひとまずTOシグニチャーカラーをひとつ買ってみようかな、という方には私はこのTOチャートをオススメしたいですね。

よく目立つのでお店の陳列棚でもすぐに見つけることのできるカラーですが、『BLACK MOSS』というよく似たものがあるのでお間違いなきよう。

 

TOチャートブルー

もう一つのチャート系、『TOチャートブルー』

この名前だから、TOチャートのブラックバックがブルーバックになったもの?いいえ、ちょっと違います。

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ベースとなるチャートが、TOチャートに比べて白みがかっていて、ちょっとミルクを混ぜたようなマイルドさ。

エラのところの赤いポイントはこのカラーならでは。そして赤い目がこのカラーによく似合っていてカワイイ。

 

背中は濃いめのスカイブルー、美しい。

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お腹はそのままチャートが続き、フロントフックアイの後ろにほのかにオレンジ。

 

ちなみにDRSというのはコトコト系の低音ラトル仕様のこと。無印はサイレントです。

見ての通り、DRSのフロントフックアイは横なので(無印は縦)、フックがセンターバランスでないと気が済まない人は注意しておきましょう。

 

TOチャートブルーは端的に言えば所謂”ブルーバックチャート”。TOカラーの中で最もベーシックというか、他のルアーでもよく見かける系統のカラーですね。

幅広い状況に対応できて、比較的とっつき易いのではないかと思います。

 

TOギル

LC1.5はギル系カラーのバリエーションが多いのが特徴です。

ゴースト系、ナチュラル系から「それはギル系と呼べるのか?」というくらいド派手なもの、目元に隈取りをつけてKABUKI GILLだぜHAHAHA!!(※勝手な解釈です)というアメリカっぽいノリを感じるものまで多種多様。

 

そんなギルカラー、LC1.5ではTOシグニチャーが2種類。

まずは『TOギル』

写真はブレード付きのLC1.5スピンです。

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TOチャートのベースに近い(僅かにこちらが暗い)くっきりとした黄色を側面からお腹に、ややバイオレット寄りの紫を背中に、そこから薄くギル模様のストライプが流れる特徴的なカラー。

 

この黄色とバイオレットというのは補色(≒反対色)の関係にあり、並べて配置すると互いの色が強調されて見えます。

さらに黄色とバイオレットは、それぞれの持つ色の明るさも反対なので、よりくっきりと対比が強調されることになるのです。

ただし、これはあくまで人間の目から見ての話。バスの目にはこれがどのように映っていて、そしてどのような効果をもたらすのか・・・とても興味深いですね。

 

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背中はよ〜く見るとテールフック付近で少し青みを帯びています。

 

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お腹は側面と同じく黄色。リップ付近に淡くオレンジを乗せています。

 

TOブラウンギル

こちらは黄色ベースはTOギルと同じながら、背中とギル模様がチョコレートブラウンの『TOブラウンギル』

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これまたTOギルの紫が茶色になっただけではないカラーなんです。

 

並べてみるとよく分かりますね。

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背中の色の範囲がTOギルの方が広い。

TOブラウンギルは顔まで茶色く、リップの付け根のオレンジが目立つ。

またギル模様のストライプはTOブラウンギルの方がハッキリと塗られています。など。

この辺りは色の組み合わせの相互関係から導き出された結論なんでしょうけども、その経緯を知りたいものですね〜。

 

背中から見てもストライプの覗き加減がTOギルと違います。

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こちらはお腹がオレンジ。

婚姻色のブルーギルって喉のところがまさにこんな感じでオレンジ色になってますよね。

 

TOシャッド

ここまで紹介したクロー系、チャート系、ギル系はいずれも複数の種類がありましたが、こちらは唯一のシャッド系カラー『TOシャッド』

 

写真は1.5よりもひと回り大きいサイズのRTO2.0です。

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背中とお腹にある通り、10年くらい前のネットワークメンバーズのものです。

実は現行のTOシャッドは目の後ろにラメのワンポイント、鰓蓋の後ろ上部に黒いバイトマーカーがあるなど写真のものとは若干の違いがあります。

 

またまたまた余談ですが、このネットワークメンバーズのパッケージ裏面には、大森貴洋選手の言葉があります。

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自分自身がブランド・・・文中の『どんな職業であっても』の通り、つまりこれは普遍的で誰にでも当てはまること。

武器はタックルではなく、自分自身。大森選手はそのことをよく分かっているからこそ、長く同じタックル、同じルアーで結果を出し続けているのでしょう。

 

尽きないカラー論。

以上9種類のカラーをサラッと紹介するだけでもだいぶ長くなってしまったので、このブログで初めて『目次』という機能を使ってみました。

 

ルアーのカラーが釣果にどのくらい影響するのかというのは、恐らく永遠に確たる答えが出ない問いです。

それでもあれこれ考えながら試すのは釣りの面白さを深めますし、『このカラーだから釣れるんだ!』という気持ちになるだけでも随分と釣りが変わってきます。

どうせ答えは無いに等しいんですから、トライ&エラーを繰り返しながら自分なりの理屈を構築して楽しみたいですね。

 

まして今回紹介したのは世界のTOが最高峰の舞台で賞金を稼ぐために作り、使っているもの。

私は何も考えずに信じていればいいのですから・・・ありがたやありがたや。