釣りで一息。

釣りが好きです。釣り以外もいろいろ好きです。

キリギリスを飼育してみました。


こんにちは、訪問ありがとうございます。

 

7月も半ばを過ぎ、子どもたちは夏休みに入りました。

私の夏休みはまだまだ先です。うらやましいですねえ。

 

夏休みといえば、やっぱり昆虫採集。

昆虫を探すのも、観察するのも楽しいし、子どもと一緒に目一杯遊べるのがまたいい。

昨年の夏休みは、実家のそばの空き地でクツワムシを採集して一晩だけ家で鳴き声を楽しみました。

まあ楽しむとかそんな気持ちは10分と経たないうちに吹っ飛んだのですけど・・・。

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キリギリス採集。

さて、では今年のターゲットは?

それはキリギリス。

昨年見つけることができなかったので、今年は絶対にキリギリスを捕まえてその姿と鳴き声を鑑賞したい!!と思っていたのです。

 

そういうわけで、キリギリス最盛期(だと思う)の7月になり、近所の川に息子と繰り出して捕獲作戦に臨みました。

 

捕獲は意外と難しい。

キリギリスを捕まえるのになぜ川なのか?というと、川べりの土手にたくさんいるからです。

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こんな感じのところ。

7月初旬、午後3時頃に現地に到着すると、そこかしこでキリギリスの鳴き声が聞こえてきます。

これならすぐに見つかるな・・・と甘い考えでそこらじゅうを虫とり網で適当にガサガサしますが全然ダメ!50mも歩けば両側の土手から100匹はいるであろう数の鳴き声が聞こえてくるんですけどねえ。

一応玉ねぎでキリギリスを釣る仕掛けも試してみたんですが、なかなか寄ってこないし暑い中じっと待っているのが耐えられない。

そんなこんなであっという間に1時間ほどが経ち、もうダメかなと思いながら鳴き声をたよりに土手を上からガサガサしていると土手の下にキリギリスが1匹、ピョコン!と飛び出してきました。

捕獲成功!やったぜ。しかもオス!

息子も大喜びです。よかった。

そのまま持ち帰ります。

 

キリギリス飼育。

手持ちの虫かごが小さいため、帰り道にホームセンターで飼育ケースを購入。

 

帰宅して昆虫図鑑を見ながら、キリギリス飼育の準備をします。

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こんな感じで完成。

準備のポイントとしては以下のとおり。

 

①ケースの底面に新聞紙を敷く

キリギリスは下の方に滅多に降りてきませんので、土などは敷かなくていいと思います。

代わりにフンがたくさん底に溜まるので、新聞紙を敷きます。

だいたい3日に1度の頻度でケースを丸ごと掃除して、そのときに新聞紙も取り替えます。

 

②ペットボトルに草を活ける

写真の右に見えているとおり、小さいペットボトルに水を入れ、自宅の花壇や道端に生えている、カヤ・猫じゃらしなどの草を適当に切って輪ゴムで縛ってペットボトルに活けておきます。キリギリスが普段つかまっておける場所になります。

これを置いていても、キリギリスはケースのフタの裏に逆さまにつかまっていることがほとんどなんですけどね。

これも枯れ始めたら取り替えるので、ケースを丸ごと掃除するときにあわせて新しいものにします。

また、1日に1〜2度、霧吹きで葉水もしておきます。水滴をキリギリスが飲む・・・のかは知りませんが、念のため。

もし大きめの流木なんかがあるなら、取り替える必要もないしつかまりやすそうなので、そちらのほうがいい気もします。

 

③餌(植物質、動物質)

餌は植物質のものと動物質のものを用意します。

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いつものメニューはこんな感じで。

 

植物質のものは、そのとき冷蔵庫の野菜室にあるものの中から適当に選んであげていました。

玉ねぎ、ナス、レタス、長ネギ、ズッキーニと日ごとにいろいろ与えてみましたが、一番よく食べていたのはズッキーニでした。ただ、ズッキーニを好むというより新鮮なものをよく食べる印象です。

そのため、野菜は毎日取り替えました。

 

動物質のものは、はじめのうちは煮干しを与えてみました。結構よく食べていました。

次にセリアで買った『メダカのエサ』を与えてみると、こちらもよく食べていました。

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『メダカのエサ』は2〜3日に一度は新しいものと取り替えました。

 

飼育している間の印象としては、植物質のものよりも断然動物質のものを食べていましたね。

ちなみにケースの写真にある餌の皿の下にあるのは、釣り糸のケースに水を入れたものです。キリギリスは本当に低いところに降りてこないので、少しでも餌を食べやすいように高くしてみただけですが、効果のほどは不明です。

 

おまけ:ある日の食事のひとコマ

 

飼育してみて気づいたこと

①真夜中でも鳴く

キリギリスというと昼間、明るい時間帯に鳴いているとばかり思っていましたが、飼育してみると意外に夜でも普通に鳴いています。

飼育ケースは玄関のそばに置いており、夜になって家族が寝静まると家の内外の灯りもなく、完全な真っ暗闇になります。

そんな中でもあの涼しげな鳴き声が聞こえてくるんです。夜でも鳴くとは、知りませんでした。

夜はいろんな虫が鳴いているので、キリギリスの声はかき消されてしまっているのかもしれませんね。

 

鳴いている様子です。

 

②暑いほうが元気

昆虫は変温動物ですし、キリギリスは夏の虫ですから当然でしょうけども、暑い日の方が明らかに元気です。

飼育しはじめのあたりはエサをよく食べ、よく鳴き、そしてよくフンをしていました。

2週間が経った頃に連日の雨となり、日中の気温が25℃程度までしか上がらない日が続くとエサを食べる量が明確に減り、鳴く時間も少なくなり、じっとしている時間が多くなりました。フンの量も少なかったです。

そしてまた暑くなると元気に鳴き、よく食べよく排泄する。

つまり、いくら鳴き声をずっと近くで聞いていたいからといって、エアコンの効いている部屋でキリギリスを飼育するのはよくないでしょうね。

また暑い方がいいからといって飼育ケースをベランダに置くなどは、さすがにしませんでした。

 

③とてもカッコいい!

キリギリスは日本のカッコいい昆虫ランキングの何位くらいに食い込んでくるんでしょうね?

勝手に想像するとカブトムシやクワガタが第1グループ、オニヤンマ、オオカマキリ、トノサマバッタあたりが第2グループ、その次くらいかな?でもちょっと知名度が低いからアゲハチョウとかに負けそう。

でもね、私はキリギリスが一番カッコいいと思ってるんですよね。

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ビビッドなライムグリーンの体色と、背筋の褐色の配置の美しさ(個体差ありますが)。

頭、触覚、羽、脚のそれぞれの大きさの配分が、少しガチャついた絶妙な物々しさというか、メカっぽさというか、そういうものを感じます。そしてそれらから醸し出される力強さがとてもいい。

涼しげな声で健気に鳴き続ける姿も奥ゆかしく、ずっと観察していられますよ。

 

最後は元いた場所に帰しました。

野生の昆虫を飼育するということは、外敵に襲われるリスクはなくなりますが子孫を残すことができない。

キリギリスが私の家で健気に鳴き続けたところで、彼にとっては何の意味もないわけです。

ということで、 3週間飼育し、鳴き声もたっぷりと堪能したので元いた川べりの土手に帰ってもらうことにしました。

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お別れです。

毎日、きれいな鳴き声をありがとう。

これからはここでまた元気に鳴いて、すてきなパートナーと出会えますように。

 

飼育している間は朝に晩にと様子をうかがい、扉越しに鳴き声を楽しみ、餌を替えたり掃除をしたり。

生き物とのふれあい、人間のエゴだという面はありつつも、やっぱりいいものだなあと改めて思いました。

クツワムシ、キリギリスときて、次は何がいいかなあ。まず捕獲するのが大変なんですよね・・・。

 

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