こんにちは、訪問ありがとうございます。
釣り人の皆さん、リールってどのくらいの頻度で水洗いしていますか?
今回はベイトリールの水洗いに関してのお話です。
私の場合、汎用ベイトリールは淡水のクリアウォーターで釣りをしたとき(つまり外観が特段汚れていないとき)以外では、基本的に釣行後に水洗いをしています。
その手順は、
①ドラグを締める
②そのまま冷水シャワーで全体を1分間ほど洗う
③水気を拭き取る
④パーミングカップとスプールを外して乾燥させる(最低3日)
という流れ。
これまで特段このやり方で支障なく過ごせていたのですが、先日24タトゥーラTWを河口で使ったあとに前述の手順で水洗いして乾燥させて、ふとスプールを見てみると。
インダクトローターを引っ張り上げた下に、何やら白い汚れのようなものが見えます。
これって塩が結晶化したものでしょうか?
はっきりとはわかりませんが、もし塩だとしたら洗い流せていなかったということになります。
前述の手順だと、ここまでは洗えないですからね。
正直この汚れは気に留めてもいなかったのですが、その後何気なく24タトゥーラの取扱説明書を眺めていたときにふとリール水洗いの手順の部分が目に留まったのです。
あれ、今まで取扱説明書にこんなこと書いてあったかなぁ?と思い、今度は21ジリオンの取扱説明書を見てみます。
やはりちょっと違う。
24タトゥーラの取扱説明書の方がより手順が具体的に、かつ図示してあります。
そして冒頭が
使用後には、水洗いをお薦め致します。
から、
使用後には、なるべく早く水洗いしてください。
となっており、水洗いに対する勧奨の度合いが随分と強くなっています。
でもいずれにしても、スプールは外して個別に水洗いしてねって書いてますね。(笑)
というわけで、令和最新版(?)の取扱説明書に則った水洗い方法を実践してみました。
まあ勿論21ジリオンの取説も令和なんですけど。
リールを実際に水洗いする。
早速使用直後のベイトリールを最新の取扱説明書の手順にしたがって洗ってみます。
ベイトシーバスに使用した21ジリオン。
価格とパフォーマンスのバランスは汎用ベイトリール界最強です(私見)。
残念ながらこの日はボウズでした・・・。
なお、水洗いは釣行を終えたらなるべく早くしましょう。塩が結晶化する前に。
真夏の日中に潮をドバ被りしたときなどは、事前にペットボトルに入れた水などを用意しておいて帰る前にさっと水をかける程度はしたほうがいいでしょうね。
1.スプールまでを取り外す
まず最初にドラグを締め込みます。
次にパーミングカップ、スプールを順に取り外して、このような状態からスタートします。
【重要】スプールを外した際の注意点!
スプールを外すとき・外した後に細心の注意を払う点が2つ。
①スプールを落としたり、ぶつけたりしない!
スプールの縁(スプールエッジ)は極薄です。ちょっとでも落としたりぶつけたりすると凹んでしまい、その時点でスプールの性能はガタ落ちになります。
上の写真は洗面台のボウルに直置きしていますが、できるなら雑巾などを敷いておくとスプールを落としても傷付かずに済みます。
②スプールを外したらハンドルを回さない!
このジリオンやスティーズ、アルファスのようにスプールがシャフトレスのタイプは案外平気ですが(それでもやめた方がいいです)、タトゥーラなどこのように↓
シャフトありの場合、スプールを外した後にハンドルを回すとピニオンギアがズレてギアを傷めます。注意!
お湯で洗うのはNG。
この寒い時期は水道水もキンキンに冷えていて辛いですね。でもお湯で洗うと、内部のグリスを洗い流してしまうのでNGです。
ただし、私はSWリールに限っては”夏の水道水”くらいのぬるま湯にして洗っています。
まず冷たいのと、基本海水ドバ被りのSWリールは多少でも温度が高い方が塩がより落ちそうという考えです。もちろん自己責任で・・・。
それからよくある話ですが、バケツドボンは取説的には絶対NGです。
2.各パーツを水洗いする
ハンドル側ボディを洗います。
いろんな方向から水をかけて、ギアボックス内も遠慮なくドヴォヴォー!
(※ちなみに水量ですが、私の場合はシャワーの水圧で汚れを飛ばすのではなく水流で流すイメージで、全開の半分くらいにしてます)
スプールを洗います。
ベアリング側と、インダクトローターは引き出してみたりしながらザザザー!
最後にパーミングカップ。
ベアリングにも念入りにバシャバシャー!
3.水気を拭き取る
水洗いが終わりました。
水洗いを終えたら各部の水気を拭き取ります。
内部にホコリが入るのが嫌な場合、キッチンペーパーで拭き取るのがオススメです。
このときウォームシャフトやレベルワインド周辺にゴミが残ってないか確認します。あれば爪楊枝などで取り除きましょう。
4.乾かす(3〜5日)
取扱説明書の手順に従えば、この後はドラグを緩め、スプールとパーミングカップを元に戻して、ハンドルやクラッチ、スプールを動かしながら水気を切り、そして陰干しします。
このとき、リールの水抜き穴を下にしておきます。
ベイトリールは構造上、必ず内部に水が入るのでボディのどこかに水抜き穴が設けてあります。
21ジリオンの場合は上の写真で青く囲んだ3箇所。
例えばこんな風に置いて、ギアボックスの中に溜まった水分を水抜き穴から落としつつ乾かしていきます。
内部が完全に乾くまで5日程度。その間、適度にハンドル・スプールを回したりクラッチを切ったりして水気を切ります。
ただし私は、水洗いを終えたらスプールとパーミングカップを組み直さずにそのままバラで乾かします。その方が乾くの早そうですからね。
このときでも、ギアボックス側は何かに立て掛けて水抜き穴を下にして置きます。
洗いたいけど明日も釣りに行くから乾かしてるヒマないよ!という方は、ドライヤーの冷風をしばらく当てて乾燥を早める・・・というのはどうでしょう?いいのかどうかはわかりませんが。
完全に乾燥したら、完了です!
乾燥し終えたら注油。
水洗いでメンテナンスは終わりではありません。乾燥まで終えたら必ず注油しましょう!これも取扱説明書にしたがって。
たとえ水洗いしても、注油しないとリールが長持ちしません。
その話はまた次の機会に。
淡水オンリーでもたまには水洗いを。
ここまで、ベイトリール水洗い実践の紹介でした。
見てのとおり、リール内部にも水を遠慮なく流していくのでギアのグリスも少しずつ流れていきます。つまり定期的なオーバーホールを前提としていることは理解しておいた方がいいと思います。
淡水での使用だけなら、それほど水洗いの必要性も感じません。ただ釣り場の環境によって、泥やゴミ、アオコ、細かい砂がリールの各部に溜まっていくんですよね。
なので毎回とは言わずとも、時々はサッと水洗いするべきでしょう。このときはパーツを分けなくてもいいと思うので。
この場合、水洗いより大事なのは注油かもしれませんが。
それから、こうやって簡単にでもメンテナンスしていると道具に対する愛着も増してきますよね。道具の高い安いに関係なく。
気持ちのいい釣りをするためにも、こういうのって大事かなと思ってます。
それではまた!