こんにちは、訪問ありがとうございます。
今回は小ネタです。
エントリークラスのリールを買って、まず最初にやっておきたいのがハンドルノブのベアリングカスタム。
ベイトリールならノブ1個につき2箇所、最大4箇所を樹脂カラー→ボールベアリングへと交換できます。
このとき、ハンドルノブを一旦取り外す必要があります。
ただこのハンドルノブを留めているネジにはネジ止め剤が使われていて、外そうとしてもかなり硬く、なかなか回ってくれません。
何度もトライしているうちにネジ穴をなめてしまってどうにもならなくなる・・・ということも結構ありますよね。
今回はそんな状況に陥ったときの、私なりの対処法のお話です。
こちらはシマノ・24SLX。
最近購入して使っていますが、なかなかイイですね。スプール径32mmのベイトリールの中では最安クラスのひとつ上あたりに位置しており、価格と使い心地のバランスがハイレベルだなと感じました。
この24SLXはハンドルノブを支持する4箇所すべてに樹脂カラーが使われているため、これをベアリングに交換することにしました。
しかし!ノブを留めているネジが硬くて回らない。
というわけで作業スタートです。
必要なもの
パーフェクトドライバー
硬くて回らないネジを回す最終兵器、パーフェクトドライバー。


以前、当ブログで記事にしたことがあります。
ネジ頭の溝をなめて潰してしまった場合にはコレ。サイズは小さい方の+1×80mmを使います。
ハンマー
パーフェクトドライバーをハンマーで叩いて使うために。
こちらも必須の道具です。
タオル(必要に応じて2枚)
主に騒音対策用。加えて、ハンドルが傷つくのを防ぐためにも必須。
ハンドルロックナットを外すための道具
ハンドルを取り外す際、こういうナットドライバーがあると重宝します。


10mm角を買っておけばシマノもダイワも大抵いけます。
レンチなどを使ってもいいのですが、一部のリールでは部品を傷つけてしまう場合がありますのでナットドライバーをおすすめします。
ボールベアリング(740ZZ)
一度に2〜4個使用する場合が多いので気づくとストックがなくなっていたりします。買いだめしておきましょう。
以上を用意したら作業開始です。
作業手順
①ハンドルを外す
まず最初にハンドルを外します。
ナットキャップのネジを外し、ナットキャップを取り外します。
続いてハンドルロックナットを外します。
回す向きはリールによって異なるので、どちらかわかるまではゆっくりと回してみましょう。
余談ですが、樹脂製のナットキャップは最近ではシマノ・ダイワ共によく使われています。一旦ハンドルを取り外して、再度取り付けるときにはネジを締める具合に気をつけないと、キャップがよく割れます。
こちらはジリオンですが、ネジを締めすぎてこのようにキャップの端を割ってしまいました。
これでハンドル取り外し完了。
順番が前後しますがノブキャップを外します。
カスタムノブなどに付属する専用工具を使うか、先端を曲げたクリップを使ってもOK。
もちろん、ネジがドライバーで外せるならわざわざハンドルを取り外す必要はありません。
②玄関などの土間に移動する
ここからは机や床の上で作業すると大きな音が響きます。フローリングの場合は凹みますし、集合住宅の場合は階下の住民からのクレーム間違いなしなので、玄関などの土間のあるところで行うのがよいでしょう。
③タオルを敷き、ハンドルを置く
ハンドルが傷つかないようにするためと、音を緩和するために必ず下にタオルや雑巾を敷きましょう。
⑤ノブを留めているネジにパーフェクトドライバーを当て、ハンマーで叩く
ハンドルが地面と垂直に置かれていることを確認し、ブレないように足で軽く押さえておきます。
ハンドルノブの芯の部分が曲がるかもしれないので、くれぐれも地面と垂直に、ドライバーは真っ直ぐに。強く叩きすぎてブレないよう、様子を見ながらハンマーでドライバーを叩きます。
ゴムハンマーだと音が軽減されますが、普通の金槌などの場合はドライバーの尻にタオルを被せるとよいです。
⑥ネジが回ったら、ドライバーで緩めて外す
ハンマーでパーフェクトドライバーを何度か叩くと、グリッという感触と共にドライバーがわずかに回ります。ネジが外れた合図です。そのままドライバーを回してネジを外しましょう。
無事にネジが外れました。
⑦ノブを取り外して樹脂カラーをベアリングに入れ替える
あとは簡単。ですが、樹脂カラーをベアリングに入れ替えただけだとノブがカタつく場合があります。
こうなると実使用時に非常にストレスを感じるので、必要に応じて座金を噛ませるなどして隙間を調整します。
完成!
所要時間は10分程度。今回はノブの隙間調整は不要でしたのですぐに終わりました。
樹脂カラーをベアリングに替え、同時にモリモリに詰まっていたグリスを少し取り除いたことでノブの回転がとてもスムーズになりました。
なお、ハンドルノブのネジはこの方法で取り外す前に散々ドライバーでトライしていたのでこの通り。
溝の潰れたこの状態でも、パーフェクトドライバーがあればなんとかなります。
このネジ、このまま再利用するのはちょっと嫌なのでアフターパーツを注文しておきました。
右が新品。
ハンドルノブのネジは多くのモデルで共通していて、ベイトリールに限らず汎用スピニングでも広く使えます。機会があれば何個かまとめて買っておくことをオススメします。
ハンドルノブのネジはかなりの確率で取れない個体に遭遇するので、そんなときはこのやり方を試してみてください。
それではまた!