こんにちは、訪問ありがとうございます。
冬は時間があればリールのメンテナンスをしています。
そんなとき、私がしょっちゅうやらかしてしまうのが・・・。
ネジ穴潰し!
色々原因はあるんですが、『あっこれちょっとヤバイかも』っていう段階で対策をとらずに強引にやっちゃった結果取り返しがつかなくなる、っていうのがいつものパターンです。
で、今まで何度かやらかしてしまっても致命傷になるような箇所(ギアボックスが開けられないとか)ではなかったので、諦めてそっ閉じしてたんです。
何で?こうなっちゃうの?
しかし最近全バラを試みたジリオンTWでは、
写真のとおりメインシャフトを取り外せないという事態に。
ここの下のベアリングをメンテナンス出来ない上に、キズが目立ってきたので交換しようと思っていたクラッチの取り外しも出来なくなってしまいました。
まあ、それでもウォームシャフトやギア周りはメンテ出来るから、今回も止む無くそっ閉じしようか・・・と思っていました。
不器用、ドライバーが真っ直ぐ入っていない、微妙にサイズが違う、考えられる理由は様々ですが一度潰れたネジ穴は私の手では修復不可能(あと安物のドライバーは良くないです)。
『ネジ穴 潰れた』検索ゥ!
ネットでネジ穴が潰れたときの対処法を調べてみます。
が、大抵のことは既に試したことでした。
輪ゴムを当てる?この小ささのネジだと意味を為しません。
ネジ穴の滑り止め液もやってみましたが全然効果なし。むしろあのザラザラした液がギア付近に残ったりしたら最悪です。
瞬間接着剤もやはりネジの小ささが障害となり効果なし。これも他のパーツに付着してしまったりするのが心配。
ハンマーでドライバーを叩いてネジ穴の再構築を試みるも、上手くいきません。
で、今回はグリスやベアリングを新たに注文して到着待ちだったこともあり、このジリオンはギアボックスを開けたまま放ったらかしにしていました。
救世主現る!?
そんな折に別の用事でたまたまホームセンターに買い物に行ったとき、見つけたのがコレ。
パーフェクトドライバー2なるこちらの工具。
こういう物があるというのは知っていたのですが、リール内部に使われるような小さなネジに対応出来るものは無いだろうと思っていました。
実物を見てみると、この一番小さなサイズならギリギリいけるかな?微妙ですがひとまず買ってみることにしました。
帰って早速試してみると・・・。
う〜ん・・・ギリギリです。
ドライバーの方がやや扁平に近い形状で、回すとウォームギアやメインシャフトの部品と干渉します。
成功するか!?
それでも仕方ないと思い、取説のとおりにまずは『強く押し付けて回してみる』!
ダメです。潰れた穴にグリップが効いている感触はあるものの、もう一押しのところで空回り。
それでは続いて、『ハンマーでドライバーを叩く』!!
説明書によると、ハンマーで叩いて下に押し込むと回す力がかかるようになっているようです。
二度叩きましたが動かず。次は強めに三回ほど叩くと、『ゴリッ』という感触。
これは!!
そのまま精密ドライバーに持ち替えて回してみると・・・。
やったーーー!!!!
取れました!!!
もう一つの方は位置の関係上、真っ直ぐ力を伝えるのが難しかったものの同じ要領で無事取り出しました。
大成功!!
少しだけメインシャフト周りのパーツにキズが付きましたが、組み付けに影響しない程度でした。
良かった〜。
もう一つ心配だったのがメインフレームの歪みですが、ギアボックスを閉じてみたところ隙間などは見られず、ひとまずは大丈夫そうです。
いやはや、700円ほどでこんな幸せを得ることが出来るなんて(ちょっと違う気がするが・・・)、素晴らしい。
販売店さん製作社さんありがとうございます。
しかしながら、ハンマーで叩くのはネジの位置によってはとても難しくなりますし、小さすぎる場所ではこのドライバーは使えません。
かなり強く叩くので周りのパーツに影響も出そうで、樹脂パーツに留められたネジの場合はパーツ割れのリスクが高いです。
リールに使うならあくまで最終手段、ということで。
取れたときのスッキリ感は、たまらないですよ・・・。(笑)