釣りで一息。

釣りが好きです。釣り以外もいろいろ好きです。

SHINDY/REVONIK@ルアーメモNo.16


こんにちは、訪問ありがとうございます。

 

2024年も残りわずか、締めになにか面白そうなルアーを買っておこうかな・・・ということで、こちらを。

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巨匠・加藤誠司さんが新たに立ち上げたルアーメーカー、REVONIK(レヴォニック)のSHINDY(シンディ)。

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110mm、約15g、スローフローティングのミノーです。

 

加藤誠司さんといえば、バス釣りをする人でお世話になったことのない人はまずいないのではないか?というくらいに説明不要、世界的なルアーデザイナーですね。

人それぞれにお世話になっているルアーは様々だと思いますが、私の場合はまず最初がラッキークラフトのLV-100、そこから始まってピーナッツ、TDバイブレーション、ソウルシャッド、フリックシェイクなどなど・・・加藤さんのおかげで手にできた魚は数知れず、です。

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そんな加藤さんの手掛けてきたミノーといえばTDミノー、フラッシュミノー、ビーフリーズ(ポインター)など、これまた言わずと知れた名作が並びます。

この系譜に名を連ねる最新作シンディ、これはもう期待も膨らむってもんですね。

 

SHINDY(REVONIK)

このシンディ、最大の特徴のひとつはボディの薄さ。

プラスチックの肉厚が0.8mmということで、他メーカーのルアーでは見られないのはもちろんのこと、これまで加藤さんが手掛けられたルアーの中でも最も薄いもののひとつとなるようです。

詳しくは加藤さんのYouTube動画をどうぞ。


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この動画でも語られていますが、かつてダイワ時代にシルバークリークミノーの7cm(肉厚0.7mmだが問題もあった)を作って以来のチャレンジを再び!という意気込みのようですね。

ルアーそのものをパッと見てもその薄さは判別できるわけもないのですが、指で挟んでボディを押し込んでみるとプニッという感触がします。

ちなみにレヴォニックのルアーにはdot six(ドットシックス)というクランクベイトがあり、これのボディ肉厚は更に薄い0.6mm!こっちはもっとプニッとします。

手持ちのルアーをいろいろ試してみましたが、他にこんな感触のものはありません。うーん、すごい。

 

じっくり眺めてみる。

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リップはポリカ。形状はモデルAの6Aとかハンクルミノーを連想させます。

裏側にV字の段がついていて、先端は完全には尖っていません。幾多ものテストモデルが存在したんだろうなあ・・・と思わせる細かいディテール。

 

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オメメには『Seiji K』のレターが。レヴォニックのルアーである印です。

 

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フロントフックアイとセンターフックアイの前にはそれぞれポコっと盛り上がったパーツ。

動画でも説明されていますが、ここにはエイトカン、つまり露出しているアイの残り半分が収納されています。

これがあることで、ジャークしたときにフックが糸を拾ってしまうトラブルを減らせそうですね。特にフロントフック。

 

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こちらのカラーは『パールクラウン』。

クラウンカラーはシルバー系のボディに赤い頭(と顔)、背中が黄色というのがよくあるパターンだと思うので、これにクラウンという単語が含まれているのはちょっと意外な感じがします。

もしかすると元々クラウンカラーが出発点で、試行錯誤して行き着いたのがこの配色ということなのかもしれません。

さてこのカラー、パッと見た印象で呼ぶなら『チャートバックパール』という感じで、シーバスのナイトゲームに使いたくなりますよね?

今回私が購入したのも、シーバスに是非とも使ってみたかったからなのです。理由は・・・説明が面倒なので割愛します。(笑)

 

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光に透かすと、ボディの内部にあるリブが見えます。これは強度を確保する役割を担っています。

ボディ下部にはハーフパイプ形状のウェイト。

フロントフックの上には丸いウェイトもあって、本体を振るとこのウェイトが前後左右にわずかに振れてキシキシというかチャキチャキというか、ちょっと高い不思議な音がします。

 

自重

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実測で15.3g。

ベイトタックルで扱いやすい重さです。

 

フック

標準で取り付けてあるトレブルフックは、イチカワフィッシングRCカマキリライト

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重さと形状を確認して一致したので間違いないと思います。

番手は3箇所いずれも#5です。このフック、売ってるお店があまりないのが難点。

 

RCカマキリライトはその名のとおり細軸のフックで、他メーカーならがまかつトレブルSP-Mと同じくらいの重さです。重さも大きさも#5でほぼ同じ。

ソルトで使用する場合、この標準フックだと錆びやすそうなので、トレブルSP-Mのハイパーシールド、番手は同じ#5に取り替えて使います。

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リングは#2

 

他にソルト向けだとカルティバST-36TNもありますが、番手をひとつ下げて#6にしないと重さが同等程度になりません。

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#6だとフックサイズがひとまわり小さくなる上、ひとつ太いST-46でもしばしば曲げてしまう私はがまかつSP-Mを選択しました。フックを曲げてしまうのはドラグ設定がきちんとされていないのが理由だとは思いますが・・・。

逆にフックを太軸に変えることでサスペンドに近いチューニングもできますが、ルアーそのものの動きが変わるかも。

 

ちょっと使ってみました。

早速ナイトシーバスで30分ほど使用してみました。

まずは飛距離ですが、ウェイトの位置や重心移動がないことを考えると想像通りの範疇。キャスト後半は失速します。

その一方で、アクションを見るとこのキレのある動きをしながらこれだけ飛ばせるのか!という印象も持ちました。

風があると影響を受けます。ベイトタックルで使いましたが、ジリオンのSVブーストスプール、ブレーキ6のフルキャストで横風3mを不意に受けたときはバックラッシュしました。そういう感じです。

 

続いて着水音。

動画でも加藤さんが言及していたので着水時によーく耳を澄ますと、確かに!他のプラ製ルアーではあまり聞かない、ジュボッとかチョボッという控えめな音がします。

波紋も小さいので、ナイトゲームだと着水場所を見失うこともしばしば。

ウッド製ルアーの極めて小さな着水音とは違うものの、ウッド製よりも飛距離が出せてこの控えめな着水音というのは大きなアドバンテージになりそうです。

 

またフロントとセンターのフックアイ前にある膨らみは期待通りの効果を発揮してくれて、強めのジャークで飛ばしても糸を拾ってしまうことはほとんどありませんでした。

 

肝心のアクションですが、これはパッケージの裏側に心のこもった説明書きがあります。

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この通りです!(笑)

 

個人的にあえてひとことで感想を表すなら『軽やか』。ただ巻きしてもジャークしても、流れに負けず軽やかに泳ぎ、動きます。動き出しの早さも素晴らしい。

ジャークしたときのダート幅はTDミノーと同じくらいだなという印象。

 

このときはド干潮のほとんど水位がないタイミングだったので残念ながら釣果はありませんでしたが、確かにパッケージ裏にあるとおり『これは釣れるでしょ!』って思えるミノーでした。

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バスもシーバスも、これでたくさん釣りたいですねぇ。

 

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