こんにちは、訪問ありがとうございます。
今回は、バス釣りをする人ならきっと誰もが持っている!は言い過ぎ?こちらのルアーの話。
ヘドン・ビッグバド。
『バド系』と呼ばれるルアーの元祖であり、世に出て50年近くが経つ現在でもプロアマ問わず数多くの熱烈なファンに研究され、支えられ続けている傑作です。
『ビッグバド』の『バド』はバドワイザーのことで、前掲の写真下のモデルがそれにあたります。この写真に掲載しているのは私が小学生の頃に買ったものです。
その後バドワイザーのデザインのものは無くなり、上のクアーズというまた別のビールのデザインのものとなり、商品名も『クアーズ』として発売されました。が、一般的には全て『ビッグバド』と呼びます。
さらに時を経て、このルアーは現在では廃盤となったりたまに復刻したりしています。
ご存知の方も多いとは思いますが、ビッグバドはこれらビールメーカーのデザインのものだけでなく、膨大な種類の他の飲料やデザインのラベルが貼られた(あるいはカラーリングされた)バリエーション違いが存在します。
と、こんな事を書いている私ですが、特段このビッグバドに造詣が深いというワケではありません。長い付き合いで、当然このルアーのファンの端くれではあるのですが・・・。
ビッグバドの超基本カスタム。
今回紹介するのはこのビッグバドの基本中の基本のカスタム・・・いやチューニング??
下の写真をご覧ください。
上のクアーズがカスタム前、下のビッグバドはカスタム後(私が小学生の頃に何かの雑誌を見てカスタムしたもので、なかなか酷い有様です)。
違いはブレードとボディに埋め込まれたエイトカンの間にスプリットリングが噛ませてあるかどうか。
ビッグバドというルアーのキモの一つは、ブレードがボディに当たる時のトンテンカンテンという音です。
スプリットリングを噛ませてあるものの場合、そうではないものと比べてブレードとボディの間に距離ができ、且つブレードの可動域が広くなります。そのため、キモとなるトンテンカンテンという音が安定的に出にくい状態になります。
これを解消するべく施すのが今回紹介するカスタム。当然ですが、恐らくたくさんいらっしゃるであろう『んなもん知っとるわい!』という方はスルー推奨です。
また、この差が釣果の差になるか?というと、それは解りませんので悪しからず。
なお、オールドのビッグバドや近年スミスから発売されたものはエイトカンの代わりとなるヒートンに直接ブレードが付いているので、カスタムの必要はありません。
準備するもの
準備するのは、ライターとペンチ。
以上です。
ハンダゴテがあるなら、ライターの代わりにそちらを使うことをオススメします。
作業開始!
このやり方は、私が大昔に何かの雑誌で見たものです。
所要時間は・・・10分もあれば充分です。
①パーツを外しておく
まず作業開始前にスプリットリングごとブレードとフックを外しておきます。
②エイトカンをライターで温める
エイトカンの露出している部分を熱します。
するとボディに埋まっている側まで温まってくるので、エイトカンに触れているボディ部分が溶けてきます。
③エイトカンを引き抜く
頃合いを見ながらエイトカンをペンチで真っ直ぐ引っ張ると、スコンと引き抜けます。
抜けなければまた温めて、引っ張ってを繰り返し。
なお、火をボディに近づけすぎると当然溶けます。
こんな風にシワになりますのでご注意ください。
④エイトカンにブレードを直接取り付ける
抜けたら、スプリットリングを外したブレードを直接エイトカンにセット。
上手く嵌まりにくい場合はエイトカンを少し拡げてください。
⑤エイトカンをボディに取り付ける
エイトカンをボディに戻します。
今度は根元部分をライターで熱して、差し込みます。
完成!
出来上がり。
以降に追記する過程はすっ飛ばしてもらっても結構ですが、念のためボディ内部に浸水しないよう、二液エポキシでエイトカンを差し込んだところを埋めていきます。
同じくブレード直結カスタムを行ったビッグバド三ツ矢サイダーver.です。こちらは頭部を見ての通り、明らかに浸水しています。
実は開封してすぐ、ベタついていたために水洗いしたら浸水していました。乾いてから各部をエポキシで埋めてみることにします。
とまあこんな感じで、ひとまずブレード直付けチューニングは完了です。
次はフックを交換します!
ビッグバドは中古ショップやフリマサイトで好みのバリエーションを探してみるのも楽しいですよ。