釣りで一息。

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タトゥーラ300をベアリング追加カスタム。7→10BBへ!


昨年の個人的な釣具ベストバイ、タトゥーラ300。

それまではどちらかと云えばだんだんと軽量級に寄せていたタトゥーラシリーズに、よくぞまあこんなにデカくて重くて素晴らしいリールを企画してくれました。

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昨年は本当にこのリールに楽しませてもらい、また今年もそうなると思います。

ずっと箱出しの状態で使ってきたこのタトゥーラ300ですが、せっかくなのでベアリングカスタムしてみることにしました。

 

作業開始!

早速取り掛かります。

タトゥーラ300/400は紙の展開図が同梱されていて、作業中はこれを側に広げておけるので何かと便利です。

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英語とスペイン語表記しかありませんが、ただの部品名なので特段の支障はありません。

 

分解。

まずはリールをバラします。

ハンドル、スタードラグを取り外したら、スプール側のサイドカップを開けてスプールを取り出します。

そしてギアボックスを開けます。

このタトゥーラ300を始め、21以降のハイパードライブデザイン採用機種はギアボックスを留めるビスの位置がこれまでと逆側にあります。

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この4箇所を外していきますが、赤く囲んだビスは六角穴になっているので普通のドライバーでは外せません!注意。

ちなみに六角のサイズは2.5です。

こういう小さな六角レンチを用意しましょう。

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留めている位置も少々厄介で、フレームのブレーキ側に穴が空いているのでそこからレンチを通して回します。

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ビス4箇所を外したらプレートを引っ張り上げていくのですが、メインシャフトのベアリングがかなりガッツリと嵌っていて、ちょっとゴリゴリいわせながら開けました。

 

ギアボックスを開けたら、メインシャフトとその周辺を外してこのくらいまでバラしました。

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中はそれほど汚れてもいませんし、全バラメンテしたかったわけではないのでここまでのバラしにしています。

 

メインギアはブラス。径をノギスで測ってみると45.5mmありました。

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手元にある他のリールを見ていると、どうもオシアジガー1500番のギアボックスにぴったり収まりそうなんですよね。厚みは違うと思いますけど。

このタトゥーラで中型青物も全然いけるハズですよ。

 

ピニオンギアは・・・?

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これはジュラルミン?ステンレス?

 

メインシャフトにベアリング追加。

さて、今回ベアリング交換したかった箇所のうちひとつがここ。

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メインシャフトのベアリングです。まずCリングを取り外して白い樹脂カラーも外します。

外径、厚みを測るとどうやらミネベア950ZZと入れ替え出来そうなので、早速Amazonで740ZZと併せて注文。

 

待つこと2日。

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待ってたぜ!!

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うん、多分大丈夫。

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交換完了!

残る箇所は定番カスタムのハンドルノブです。

 

少し話は脱線して、一応ウォームシャフト部のベアリングの交換も出来るはずなんですが。

ここ、サイズはおそらくミネベア740ZZ。

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ここはほぼ全バラしが必要で手間がかかる割にメリットがあまり感じられず、再度メンテの必要が生じたときが面倒なので今回はやめておきました。

20タトゥーラはここも交換しましたけど。

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手順に戻って、ギア周りを組み直していきます。

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交換部分は特に問題なく収まりました。

 

ギアボックスを閉じる前にふと思いついて、赤く囲った部分についていたストッパー(脇でピンボケしている部品)を取り外しました。

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これはワンウェイクラッチが逆転したときの補助用で、ジギング用のリールによく見られるものです。

現状の私の使い方だと不要な気がするのと、わずかですが抵抗のかかる部分がなくなるので巻きが軽くなるかな?ということで。

 

ハンドルノブにベアリング追加。

ギアボックスを閉じたら、ハンドルノブのベアリングを交換。

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根元側のカラーをベアリングに。いつもの740ZZです。

 

なお、調整用の座金がそれぞれ2枚噛ませてありましたが、ベアリングに交換後もそのまま噛ませてちょうどいい具合でした。個体差があると思うのでよく確認してみてください。

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ノブを戻して出来上がり。

これで純正の7BBから10BBにパワーアップ(?)しました!

 

スプールベアリングの脱脂&注油も。

ついでにスペールベアリングの脱脂と注油もしておきました。

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スプールシャフトのピンを取るとき、ダイワリールではいつもSLP製のものを使うのですが、このリールではヘッジホッグスタジオ製のものでなければ取りづらいです。

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こちらを使いましょう。

 

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取り外した2つのベアリングをバラしてみると、中はグリスがモリモリでした。

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固定マグフォースでスプールベアリングにもグリスたっぷりだと、そりゃバックラッシュしないでしょうね。

飛距離やキャストフィールは犠牲になりますが、トラブル知らず・安定感抜群でハードな状況下で使う人ほど嬉しい仕様ではないでしょうか?よく考えられてます。

 

ただ私の場合はというと、現状専らビッグベイト用となっていて別にタフな状況で使うわけでもなし、もうちょっとベアリングは回って欲しいな〜ということでオイル仕様にすることに。

パーツクリーナーで脱脂後、ドライヤー冷風で乾かして、オイルはIOS-01で仕上げ。

スプールの回転は明らかに軽やかになりました。実釣での使い心地がどう変わるか、楽しみです。

 

というわけで・・・。

 

完成!!

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当然見た目は何も変わっておりませんが。

空回しではなんとな〜く軽くなったような。いや気のせいかな?

 

今年もガンガン使うので、どうぞよろしく頼みます!