こんにちは。
訪問ありがとうございます。
少し前の話になりますが、夏休み期間中のことです。
時間を持て余していた私は、AmazonプライムやNetflixを利用してエヴァンゲリオンシリーズを見ていました。
ちょうど『シン・エヴァンゲリオン』がAmazonプライムで配信されたタイミングだったので、この機会にまた見直してみようと思ったわけです。
でも”見直す”といっても、私はエヴァファンを自認できるほど詳しくもなければ熱中していたわけでもありません。
(※以下ネタバレはありませんが念の為ご注意ください)
私はエヴァど真ん中世代でありながら、当時中学生だったTVアニメ放送当時は全く興味を持たずに過ごしていました。
初めてまともに鑑賞したのは25歳くらいの頃。TVアニメ版DVDをレンタルして完走したのですが、面白いのかどうか、よく分からなかったというのが正直な感想でした。
その後は新劇場版の1作目、『序』というのを3回ほど観ましたがやっぱりよく分からん。というかイマイチ没入できない。
そんなエヴァとの付き合い方だったのですが、この度シンエヴァが話題になっていたのでミーハー気質な私はこれは見ておかないと、と思ったのでした。
ただやはりこれまでの経緯から不安があったので、エヴァ好きな友人に対策を問い合わせたところ、『ひとまず新劇場版を全て観ておきなさい、そうすれば楽しめるかも』とのアドバイスをもらいました。
そんなわけで、冒頭にあるとおり余暇をエヴァンゲリオンシリーズに費やしたのであります。
(夏休みはほとんどずっとTVの前。画像はPixabayより)
果たして多分4度目の視聴となる序から、そして以降は初見となる破、Q、と立て続けに観終えた感想は、
『う〜む・・・面白いけれども・・・???』
というものでした。
確かに面白い。特にQの展開や雰囲気は好きです。
でもなんだか自分が盛り上がってないというか。
そしてここでちょっと気付きました。
もしかして私はエヴァンゲリオンを観るときに頭を空っぽにしすぎてるんじゃないかと。(笑)
現代のあまりに早過ぎる流行の消費サイクルがもたらしたのは、合理化にコスパにわかり易さ。広くヒットする娯楽コンテンツにもそんなものが多いと感じます。
それに慣れきってしまっているから、ちょっと難しいエヴァを観るとこんな感情を持ってしまうのか。
そういう、何か自分でも消化不良な面を一部残しつつも形の上では友人の助言どおりに新劇場版を一通り観終えましたので、そのまま楽しみにしていたシン・エヴァンゲリオンへとついに突入します。
・・・で、シンエヴァを観た感想は、
『えーなにコレ超面白いじゃーん!!』
やっぱり頭空っぽじゃないか!!
でも確かに、具体的な言葉では上手く説明できないのですが、序・破・Qと観てきて何やらモヤモヤしていたものが、シンエヴァを観終えたときに全てスッキリしたのです。
なぜなんでしょうね。これ、もう一度全部通しで観なきゃいけませんね。
そのまま勢いで旧劇場版と、TVアニメ版の最終2話も観ました。
こちらはこちらで全然違うけども面白い。でも説明できるほどきちんと理解できてない。
これら含めて、自分の中にある余白が埋まるまで繰り返し観てみようと思いました。
エヴァンゲリオンシリーズを視聴していて漠然と思うのは、ああこれ聖書に元ネタが色々あるんだろうなあ、聖書を読み込んでたらもっと楽しめるかなあ、ということ。
そしてそれに関連して私にとって幸運だったのは、ダンテ・アリギエリ『神曲』を子供の頃に読んでいたこと。と、いっても私が読んでいたのはデビルマンで有名な永井豪さんの描いた漫画版。原典の翻訳版などは敷居が高い気がして読んでいません・・・。
その『神曲』なのですが、エヴァシリーズではそれがモチーフだろうと思われる描写や表現がところどころにあって、非常に興味深かったです。
なお、この永井豪さんの描いた『神曲』は、単純にエンタメとしても楽しめて、手軽に読めるボリュームながら教養にもなり、またかつての西欧的価値観も窺い知ることが出来るのでオススメです。
頭空っぽな私のレコメンドは『とにかくめちゃくちゃ面白いから読まなきゃもったいない』。すみません。(笑)
ということで、エヴァンゲリオンのおかげで悪天候に祟られた中でも有意義な夏休みを過ごすことが出来ました、というお話でした。
それではタイトルにある『前置き』とは何なのか。
それはまた次回に書きたいと思います。