釣りで一息。

釣りが好きです。釣り以外もいろいろ好きです。

私も『半沢直樹』の花ちゃんに心揺さぶられたサラリーマンであります。

TBS日曜劇場『半沢直樹』終わってしまいましたね〜。

第一期から7年、このコロナ禍で開始が遅れるなど大変な状況の中にあって、前作の第一期以上の熱量を感じる素晴らしい作品を作り上げたこと、敬服の思いです。

 

www.tbs.co.jp

 

各エピソードはどれを取っても半沢直樹。わかっていても面白い。

しかし、このドラマのテーマと言える『倍返し』ですが、今作ではそれと同じくらい『恩返し』も重要なテーマとなっていたことが、世の中が7年の間に変わっていったことを感じさせました。

時代に合わせるって大事なことなんでしょうね。

 

面白い、だけじゃない。

今作は前作に比べると、それぞれのキャラクターの色が更に濃く出ていたり、SNSでのバズりを意識したようなわかりやすく象徴的なフレーズが多く見られたりと、違ったテイストも織り交ぜながら楽しませてくれました。

特に感じたのは前作のオバケ視聴率を意識してか、リアルタイムで見てもらう工夫が色々とあったところ。

中でもSNSでのバズりは、顔芸、決めゼリフ、そして必ず起こる大逆転の倍返しで『ここで盛り上がれ!』と言わんばかりの演出や展開が盛りだくさん。

SNSでワイワイ実況しながらのリアルタイム視聴との親和性が高く、目論みが実に見事にハマったと言えるでしょう。

ドラマの出来映えの素晴らしさだけでなく、その作り方にも物事を成功させるヒントが色々なところにあって、そういう意味でも大変興味深い作品でした。

 

 

※以下ネタバレあります!

 

最終回も色々ありすぎましたが・・・。 

最終回のクライマックス、大大大逆転の1000倍返しは、さすがスケールを広げていった話の集大成となるだけあって半沢直樹史上最高に痛快!!でした。

半沢さんが箕部幹事長を糾弾しつつも説く彼の正義は、今の時代を懸命に生きる人々に向けられたメッセージそのものでしたね。

 

1000倍返しに至るまでもその後も、頭取や大和田さんや他にも色々盛りだくさんの内容だった最終回でしたが、立場としては半沢さんと同じサラリーマンである(立場としては、ですよ。能力としては・・・)私にとって、あの75分間の中で最も印象的だったのは、半沢さんと花ちゃんの自宅でのシーン。

 

上戸彩さん演じる半沢さんの妻・花ちゃんは、前作から時々、場違いなキャラ、浮いている、などの批判的な意見をSNSやネットニュースのコメント欄などで見かけることがありました。

当然、感じ方は人それぞれなんですけど、私にとっては何で?という思いでした。

 

胃もたれしそうなコッテリお芝居に、見ている側の体温も上がってくる敵側のあの憎らしさ。そんな作風の中にあって花ちゃんの存在は確かに異質ではあります。

でもあのあけっぴろげな明るさがなきゃ、息が詰まりっぱなしじゃないですか?

自宅でのシーンは、ドラクエでいう、セーブポイントになっている教会みたいな感じで。あの中は絶対に敵が出てこないじゃないですか。(笑)

花ちゃんとのホッと一息つけるシーンがあるからこそ、また気合をいれて倍返しに臨める、そんな位置づけだと私は思っていて、そして花ちゃんのキャラクターは上戸彩さんの醸し出す爽やかな明るさが、素晴らしくイイのです。

私の個人的な感想としては、前作よりも今作の花ちゃんのほうが好きです。上戸彩さん、素敵に年齢を重ねて、より花ちゃんにピッタリな感じがします。

 

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で、私にとっての最終回のハイライト。

 

半沢さん(以下、直樹)に人事部からの出向を示唆する電話が。

自宅に帰ったころに電話を入れてくるとは、つくづく嫌なヤツです。

花ちゃんが思いつめたように切り出した、

『なんかあった?』

そして、一家の大黒柱である直樹に対して、

『もうがんばらなくていいよ』

 

『いっつも色んなもの抱えて、ボロボロになるまで戦って・・・』

 

直樹を労ると、彼を抱きしめながら、

 

『今までよくがんばったね、ありがとう。お疲れさま』

 

そう囁きながら、目元を拭います。

 

花ちゃんだって、本当は組織の中で理不尽に痛めつけられる夫を目の当たりにして、文字通り涙が落ちそうになるほど辛いはず、心を痛めているはずなんですよ。

でも今、ここでは自分が支えになっているんだから、涙は絶対見せられない。

 

だから直樹はこの涙、見てないんです。

花ちゃんは直樹に対していつもと同じように、ユーモアたっぷりに明るく振る舞ったんです。

 

最っ高にカッコ良くないですか!?

 

『半沢直樹』シリーズ中で最もカッコいいキャラクターは誰か?

それは花ちゃんなんです。先ほど決まりました。

(※ちなみに最も素敵なのは白井大臣です)

花ちゃんや演じる上戸彩さんに対するネガティブ論に、倍返しだ!!!(笑)

 

最後に、

『仕事なんか無くなったって、生きてればなんとかなる。生きてればね』

花ちゃんが人生で大切にしていることが、この場面から伝わってきます。

 

世のサラリーマンたちの疲れ切った心のど真ん中に刺さったであろうこのシーンを見て、私も思わず落涙を堪え切れないのでありました。

 

 

いつも一緒に暮らす夫や妻に対して、花ちゃんのように言葉や行動で勇気づけるのって何だか気恥ずかしくてなかなか出来ないような気がします。

事実、私に出来るかと考えると・・・う〜んやっぱり恥ずかしい。

でも、もともとは他人だったのを、一緒に暮らしていくと覚悟を決めた相手です。

さすがにこんな局面に出くわすことはそうそう無いと思いますが、辛いときや困っているときに、強い味方であり、心の支えになる、そんな夫に・・・。

 

私もなりたい。

 

 

あっという間の10話、でした。

『半沢直樹』作品に携わられた皆々様方、本当に素晴らしい作品をありがとうございました!!

 

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