相変わらず暇な時間はリールをいじっています。
と言っても最近はラインの巻き替えなんかが主でした。
で、そういえば・・・と思っていたことがあって・・・。
スプールベアリングリムーバー
これまで、スプールベアリングリムーバーはヘッジホッグスタジオのものを使っていました。
『スプールベアリングリムーバー Type:R』とネーミングがカッコイイ。
それまでラジオペンチでバチーン!なんて雑にやってた私にとって、このツールを使い始めてからはスプールベアリングのメンテは実に快適。
ここはキャストのパフォーマンスに影響するので、こまめにチェックしつつメンテや交換をしたいので、これは本当に助かります。
ただ、ひとつ困ったことがあって・・・。
ダイワのベイトリールの場合(スピードシャフト)だと、ピンを外したり、再度嵌め込んだりするときに十字レンチが、
そう、
微妙に干渉しちゃうことがあるんです。
(※写真はスプールに何もしていませんが、取説や公式に記載があるとおりキズ防止のため必ずテープ等で養生する必要があります。)
毎回養生テープを目貼りしているのですが、どうも上手くいかなくてスプールエッジに時々ごく僅かなキズが出来てしまうのです。
ここ最近はスピニングリールがシマノ、ベイトリールがダイワ、という形に結果的に落ち着いた私にとっては、なかなか悩ましい問題です。
G1ジュラルミンのスプールはそれなりの価格ですしね。
SLP製を買ってみた。
そんなワケで、試しにSLPワークス、つまりダイワ純正のスプールベアリングリムーバーを買ってみました。
こちらは『スプールBBリムーバーII』という商品名です。
開封するといきなり赤いパーツが外れました。
というよりこのパーツは固定されている訳ではないようです。
他にはシルバーの醤油差しみたいな形状のパーツの予備、説明書。
物は試しと、早速作業に取り掛かってみます。
G1ジュラルミンの34mmSVスプール。
スティーズSVTWやジリオンSVTWに搭載されているものです。
まずはスプールシャフトピンを抜きます。というかそのためのリムーバーです。
赤いパーツユニットを90度回転させて壁になっている部分でスプールシャフトに接するまでピンを押し出します。
で、このときに真横から見ると・・・
こうなるので、スプールエッジとの干渉は面になってキズがつく心配は無さそうです。
実際は養生したほうがより安心ですが、試しに何もせずに作業してみました。
(養生するならこんな感じですかね。テープのノリがスプールエッジに付いちゃうと嫌なので、リムーバー側に貼っています)
リムーバーでピンを抜いたり、再度戻したりするときのコツはとにかくピンに対して力の向きを真っ直ぐにすることです。
ネジを回すと赤いユニットが押し出されてピンに力が加わるという仕組みですが、真っ直ぐになっていないと赤いユニットが浮いて外れてきます。
このリムーバーは穴の奥が暗くて見えにくいので、釣りでもよく使うヘッドライトをして作業するとよく見えますよ!
スプールシャフトぎりぎりのところまで押し出して、こんな感じになります。
続いて完全にピンを抜くために、赤いユニットを90度ガチャコン。
この飛び出た部分をピン穴に差し込んで更にピンを押し出します。
ごめんなさい、全然見えてませんね。
取れました。
このタイプはベアリングにカバーが付いていてユニット化されています。
バラすとこうなります。
ピンを戻すときは、先ほどの始めの手順、壁で押す要領でちょうどいい箇所までピンを押し込んで完了。
養生しませんでしたが、エッジにキズが付くこともなく終えられました。
使用感は違うか?
用途が同じ、この2つのツール。
今回SLPのものを使ってみての感想は、使いやすさの点で言えば、ヘッジホッグスタジオ製の方が断然良いです。
こんな風にピンを固定できる穴が空いているので、外すときも戻すときも真っ直ぐに力を入れやすいのが特徴です。実によく出来ています。
使ってみて分かったのは、SLPの方はピンをしっかり固定出来ない上にユニットが動きやすいので、真っ直ぐに力を入れるのにちょっと苦労します。特にピンが堅いと、ユニットが浮いてきてなかなか上手くいかない印象でした。
使いやすさはヘッジホッグスタジオ製のほうに軍配が上がりますが、スプールエッジにキズが付かないという点は大きなアドバンテージ。
ダイワのリールを使うなら、SLPの方が安心かもしれませんね。
ちなみにどちらもヘッジホッグスタジオで購入することが出来るのですが、価格はヘッジホッグスタジオ製が2,680円+税、SLPワークス製が3,800円+税とヘッジホッグスタジオ製の方が約1,000円安くなっています。
どちらにしても、自分でメンテやベアリング交換をしたいなら必ず持っておきたいツールですね。