令和2年、あけましておめでとうございます。
昨年の夏から始め、更新頻度が示すように、のんびりと好きなように書いているブログですが、思いの外アクセス数が伸びていて恐縮しきりです。
本年もどうぞよろしくお願い致します。
初詣
さて、今年の初詣は太宰府天満宮に行ってまいりました。
毎年の初詣で行くところは決まっているのですが、日程の都合上どうしても行けなくなってしまったので兼ねてより行きたかった三国志展の観覧と併せての初詣となりました。
しかし考えてみれば、『令和』最初の初詣がゆかりの地、太宰府であることはこれはこれで良かったのかな、とも思っています。
(なお、太宰府天満宮の最寄り駅である太宰府駅から乗り換えを含め福岡方面3駅先となる都府楼前駅には、いつのまにやら『令和の里』なる副名がつけられておりました。ここは令和の出典元となった万葉集"梅花の歌"が詠まれた坂本八幡宮の最寄り駅とのことです)
到着すると、さすがは九州屈指の参拝客を誇る太宰府天満宮、人が多い!!
ここは普段外国人観光客も多く、平日の人出も結構なものなので長い待ち時間は覚悟していましたが、そこは神社側も手慣れたもの。拝殿前のお賽銭箱を幅広〜くとってあり、誘導の方の案内もあってスイスイと参拝を終えることが出来ました。
三国志展へ!
参拝を終えて、早速目当ての『特別展・三国志』へ。
太宰府天満宮と九州国立博物館は同じ敷地にあるという認識でいいかと思います。拝殿からそのまま歩いて10分足らずというところでしょうか。
この三国志展、昨年の7月から9月半ばまでは東京国立博物館、10月から年をまたいで1月5日までがここ九州国立博物館での開催でした。
国内ではこの2箇所のみの展示ということで、三国志好きの私にとっては身近な九州国立博物館で行われたことは幸運でした。
が、色々スケジュール調整が上手くいかずに最終ギリギリ滑り込みでの観覧となったわけですが・・・。
全て写真撮影OK?
入って早々、ちょっと残念に感じたのは、『全展示品写真撮影OK』という点。こういうイベントではかなり珍しいと思います。
確かにどの展示品も写真に残す事が出来るわけですが、それが良いことかというとちょっと違うような気もします。
写真を撮る人は、ここでも9割以上がスマホやら携帯やらを使うのですが・・・至る所でカシャ!やらピロリン!やらのシャッター音が鳴り響いて、なかなか気が散ります。
なかには写りが気に喰わないのか、ひとつの展示品の前をあちこち動き回ってシャッターを切りまくり、列に渋滞を生じさせる人も・・・。
写真OKはいくつかに絞っておいてもらえると助かりますね。その方が図録も売れるだろうに。(笑)
内容は満足!
展示の方はおよそ160点とボリュームもちょうどよく、じっくり見てしっかりお腹いっぱいになる見応えのあるものでした。
最後には『人形劇 三国志』で実際に使われていた人形と、横山三国志の原画がいくつか。これらも全部ひっくるめて、日本人にとっての『三国志』文化なんですよね〜。
なかでも、入ってすぐに目に飛び込んでくる関羽像は迫力満点。
この像は明の時代に作られたとされるものですが、後漢〜三国時代のものもたくさんありました。
文字の彫られた石の牌、金印、装飾品などを見ていると、当時の日本との文化的水準はまさに天と地ほどの開きがあったことを再認識させられますね・・・。
個人的に驚きだったのは、かなり多くの展示品が2000年以降のごく最近発見されたものだった点。
三国志の舞台は広大ですから、まだまだこれからも新しい出土品が出てくることでしょう。
そして将来、ガラリと変わった三国志展が見られる日が楽しみです。
お楽しみの物販コーナー。
展示を一通り見終えると、もう一つの楽しみである物販コーナーへ。
#三国志展 物販がなかなかの見どころだった。海洋堂のフィギュアとかTシャツも面白いけど、『むむむ』じゃない方の『むむむ』とか、孔明のスマホケースが狙っているとしか思えない52巻の表紙とか、いちいち笑ってしまう。展示のほうも見応え充分でした!三国志最高!#九博 pic.twitter.com/ThmhoGeByQ
— carpballlll@野球好き (@baseballlll4) 2020年1月4日
子供の頃に何度も読んだ横山三国志が三国志好きになるきっかけだった私にとって、この物販コーナーは見ているだけで面白かったですね〜。
横山三国志だけでなく、人形劇やコーエーの関連グッズもありました。
買い過ぎ注意。これはクリアファイルですが、まんまと罠にハマって買いました。
裏面は59巻の名シーン、『死せる孔明、生ける仲達を走らす』。
横山三国志全60巻で人気投票したら、1巻か59巻のどちらかが1位になりそうですね。42巻、52巻も上位に食い込みそう。
そういえば、曹操が関羽に出くわして驚く有名なシーンは『げえっ』ですが、司馬懿が孔明の人形に驚くこのシーンは『げーっ』なんですね。
この『むむむ』には『なにが むむむだ!』と突っ込んではいけません。
思わぬ品に出くわす!
しかし物販で最も輝いていたのは、こちら!!
東光書店というところが発行している、その名もズバリ『三国志地図』!
私、こういうのが欲しかったんです!!
三国志に限らず、いわゆる歴史物を読むにあたって、地図は個人的に欠かせないツールです。
その地図も、局地的かつ短い間の話なら簡単なもので構わないのですが、三国志のように中国各地が舞台となると簡単な地図では情報量が少なすぎます。
今まで、三国志の地図で満足いくものはなかなか見つけられていなかったんです。まあ、ネット上に転がってないかな〜という探し方でしたから、こんな邪な考えがいけなかったんだと思いますが・・・。スミマセン。
この地図は各都市や城の場所、各州の名前などはもちろん、戦場、関所、河川、現在の地名、異民族のおおまかな分布まで書き込んであり、読み進める上で欲しい情報が1枚の中に全てと言っていいほど載っています。
写真だとゴチャゴチャしているように見えるかもしれませんが、実物は効果的に色分けやフォントでの分類がしてあって、とても見やすいです。
こんなものを見つけられるなんて、なんという幸運だろう!と思って帰って調べてみたら、
なんだネットで普通に買えるじゃん・・・。
いや〜本気で探そうとしていなかった事は火を見るより明らか、というやつですね。重ね重ねスミマセン。
それはともかく、これが税抜き800円!即購入しました。正月早々いきなりですが『#買ってよかった2020』のトップランカー候補ですよこれは。
今、吉川英治氏の三国志を青空文庫で読んでいる途中なのですが、この地図を入手したことにより充実度が格段にアップしました。
地図を広げていちいち場所や距離を確かめながらしみじみと感じるのは、
中国やっぱりデカい
という事実ですね。(笑)
三国志展も素晴らしかったし、そこで思わぬお土産に出逢うことが出来たので大満足。
改めて・・・
三国志は最高だー!!