釣りで一息。

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【ダイワ】TDバトラーのカタログ(99年)


1999年に発売されたチームダイワ・バトラー。ダイワのハイエンドクラスのバスロッドとして、その後バトラー・リミテッド、そして現在のスティーズブランドへと続くロッドです。

時々釣り関連のちょっと古いものを紹介してきましたが、今回は初代TDバトラーのカタログが出てきました。

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冊子ではなく、1枚1枚バラバラになっているという珍しいもの。

 

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99年というと、ハートランドシリーズ発表の2年後。

ここからダイワのハイエンドクラスのバスロッドは、トーナメント志向のバトラーと陸っぱりを中心とした趣味の色の強いハートランドの二本柱で展開されていきます。

 

ちなみに、それ以前となるとバトラーの前身にあたるのはチームダイワX(通称TD-X)ということになるでしょうか。

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(これの3〜6がTD-X。'99バスワールド・バスギアカタログより)

ブランクスもグリップ周りもシルバー基調の攻めたデザインが特徴的で、インターラインモデル(バス界ではすぐ絶滅)なんかもありました。

USダイワで発売されているタトゥーラエリートは、このTD-Xによく似ています。

 

 

さて、このTDバトラーですが、各モデルの名前に戦闘機などのコードネームを採用しているのが特徴です。

しかしこのネーミングの仕方は、当時既にエバーグリーンのコンバットスティックがしていた(全てのモデルにではありませんが)ので、私は『いやいやこれやり方パクってるじゃん・・・』と子供心に思ったものです。

 

ラインナップは・・・。

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現在まで続く名機ハリアーなど、並木プロのモデル3本はComing Soonとなっています。

 

写真1枚目1番上、同2枚目1番下にあるのは吉積健司プロのFencer/フェンサーという名前のロッドです。

ダイワのバスロッドのスペックの見方ですが、例えばこのフェンサーなら、

591=全長5ft9in、1ピース

M=ミディアムパワー。強さによりUL(ウルトラライト)〜XH(エクストラヘビー)で表記

S=スローテーパー。レギュラーはR、ファストはF、エクストラファストはX

B=ベイトモデル。スピニングはS

という風になっていて、昔からずっと変わりません。

 

で、フェンサー?

英語表記から連想するのはやはり米軍機。しかし米軍機って鳥の名前が付いているイメージを持っていたので、フェンサー?戦闘機にそんなコードネームついてるものがあるのかな??と調べてみると・・・。

 

ありました。Su-24。

 

・・・Su!?

スホーイってソ連の戦闘機じゃないか!!

何故こんなことになっているのかというと、NATOが東側諸国の軍用機に勝手にコードネームを付けていたらしいです。

ちなみにスペックの似ている571MSB・Foxbat/フォックスバットはMiG-25。こちらもソ連機です。

(※ちなみに私はミリオタではありません)

 

ここで今回のパンフレットに掲載されているモデルのネタ元をウィキペディア先生を中心に調べてみました。

今後の人生には何もポジティブな影響をもたらしそうにない、無駄知識です。

 

(モデル名/機体/担当プロ)

フェンサー/Su-24/吉積

アードバークス/F-111/半田

フォックスハウンド/MiG-31/半田

(ラプター/F-22/並木)

ストライクイーグル/F-15E/泉

ワイルドウィーゼル/F-105Fなど/宮本

(レイピア/XF-108/並木)

スペクター/F-110/宮本

(ハリアー/AV-8A/並木)

フォックスバット/MiG-25/泉

ナイトホーク/F-117/宮本

ブラックレディ/U-2/吉積

ブラックバード/SR-71/吉積

ブルアップ/AGM-12?(ミサイル、正確な綴りはBullpup)/吉積

スカイフラッシュ/(ミサイル)/泉

ヘルファイア/AGM-114(ミサイル)/吉積

エイモス/AA-9(ミサイル)/並木

スパロー/AIM-101(ミサイル)/泉

 

※吉積=吉積健司プロ、半田=半田光宏プロ、並木=並木敏成プロ、泉=泉和摩プロ、宮本=宮本英彦プロ。

ちなみにこの後間もなく、小野俊郎プロのモデル、フランカー・フロッガーが追加されます。(※私の記憶によると。間違ってたらスミマセン。)

 

こうして見ると分かりますが、ベイトモデルには戦闘機の、スピニングモデルにはミサイルのコードネームが使われていますね。ブルアップは語感を重視して改変したんでしょうか。

 

他メーカーではシマノのスコーピオン、メガバスのデストロイヤー、アブのホーネット、デプスのサイドワインダーなんかも戦闘機やミサイルのコードネームにあるので、元ネタとして採用されやすいんでしょうね。

 

続きは長くなりそうなのでまた次回に。